宮城谷昌光さんの本はほとんど読んでいるのですが、が発売されていたので読みました。この三国志は1年ぐらい新刊が出なかったんじゃないかな?最近は小説もほとんど読まなくなってしまいましたが、やはり宮城谷さんの本は、人間力について気づかされることがたくさんあります。梁習という内政にすぐれた人材がいたそうですが、同僚の王思の提出した健白書が曹操を怒らせた際に、非番だった王思に変わって出頭し、刑を受けようとしたそうです。王思が自分が書いたことを申し出て、双方許されたとのことです。同僚や部下のヘマを自分の責任であるということでも勇気がいるのに、処刑されるかもしれないという場面でできるのかと問うと相当難しいと感じてしまいます。 この様な事例が事欠かない中国の歴史の場面でいつも思うことは、自分の人生の処し方に予め確立した覚悟ができているということだと思います。『官に就くということは、国のためにし、国のためにならなかったときは死ななくてはならない』という覚悟と謙虚さなんだと思うし、『将たることは、配下を命を最大限に活かし、結果に対してどこまでも一人責任をとる』という覚悟なんだと思います。